前回に引き続き、今日も少し悲しいお話になります。
※ペットの死に関するお話になりますので、抵抗のある方はご遠慮願います。
今日は、母が亡くなった時から私のコトをずっと一緒にいてくれた
まっ白にゃんこが亡くなった時のお話です。
まっしろちゃん(仮名)は、13年前の初夏のころ、
母親の寺参りの日…友達から連絡がきました。
猫飼わない?
見に行ってみるとまっ白な子猫ちゃん。
頭に筆でシュッと線を描いたように
黒い線の模様がついた子でした。
友達のお父さんが6月のとても暑い日に河原を散歩していたら
蓋が閉めてある段ボールを発見し、中を開けたら
この子が入っていたそうです。
なんて酷い、、、
放っておいたらきっとこの子の命はなかったかも。
そう思うとゾッとします。
大きくなるにつれて黒い部分が消えてまっ白なにゃんこになりました。
ふわふわツルツルの手触りのいい毛並み。
まっ白だから、鼻も肉球も綺麗な肌色?・・・ピンク色🌸
小さいころからツンデレで、しつこく撫でていると
ガブ!とかガリッ!とか・・・(笑)
でも 距離を取りながらもいつも近くにいる子。
バイトして夜中に帰ってきたときは部屋の入口で待っていてくれた子。
洗濯物を干していると近くに座って見ていた子。
引き出しとか籠が大好きでいつも入って寝てた。
母が亡くなってからちゃんと泣けていなかった私は
ある日の真夜中、大声をあげて泣きました。
子どものように
おかぁさ~ん!おかぁさ~ん…!って
泣いていた日の夜も枕元にいて寄り添ってくれていました。
どんな時も私の話を聞いてくれてた子。。。
うちにはにゃんこ4匹いますが、
まっしろちゃんは先住猫で、歳頭。
お水飲むときは1番先。
ほかの子たちも暗黙の了解なのかまっしろちゃんが飲むまでは
並んで待つ子たち。
冗談ではなく。ホントの話です。
女子だけど ボス。
その まっしろちゃん
私が寝ているお布団の上で寝たり高いところで寝ていたのに
私のベットの引き出しの中で寝ることが増えてきました。
それから、もともと毛玉を吐く子でしたが
吐き戻しが多いような気がしていました。
あまり食欲がない様子。
ある日抱っこをすると
びっくりするぐらい軽くてちょっと心配になった。
そしてある時急に歩けなくなった。
本当に急に。。。
昨日までベットに上がったり下りて引き出しに入ったり。
それなのに。。。
急いで病院に行くと
おそらく 急性腎不全 と。
点滴をしてもらって、尿をつくることができるといいんですけど。。。
と、先生に言われました。
私は おしっこが出たら このまま良くなっていきますか…?
と聞くと
『この…触るとビクッとなる症状は、チック症状と言って、この状態になっている時はもう、末期の状態なんです』
と。
頭の中が真っ白になりました。
『私が…多頭飼いをしていて…
よく見ていなかったから…』
と泣き崩れていると、先生は
『お母さん、そういうことではないんです。
気づいた時にはもう、手遅れだった…こういうケースもあるんです。』
と、自分を責めないように。。。と
優しい言葉をかけてくださいましたが、
どうしても元気になって欲しかった。
だから 私は次の日も病院へ連れて行きました。
診察台にまっしろちゃんを乗せるときにか弱く鳴く声を聴いて
私のしていることは
本当にこの子のため…?負担をかけているだけなのでは…?
でも治るかもしれない。。。
葛藤していました。
治療を受けている子を見ては涙があふれる。。。
何が正解なのかわからず、心が苦しかった。
家に戻り、暖かくしてあげた。
これ以上体温が下がらないよう。
そして、体温が上がりますようにと願いを込めて。
この日の夜、私の姉とその孫がまっしろちゃんに会いに来てくれた。
がんばれがんばれ~と、応援してくれました。
でも
その時が来てしまいました。
0時を回って、私がお風呂から上がると
娘が泣きそうな声で
お母さん…もうダメかも…様子が変
と言う。
まっしろちゃんの名前を呼ぶと
今まで鳴き声を上げていなかったのに
ニャァ~…!と鳴きながら
力を振り絞り、前脚だけで体勢を変えようとしている
まるで私たちに背を向けるように。
顔を私たちから見えないように反対を向くと
大きな声で
ニヤァーーーッ!!
と鳴いたと同時に排尿。
と、同時にまっしろちゃんは動かなくなった。
私と娘は静かに泣き続けた。
真っ白でフワフワでかわいい子。
13年間ありがとう。
ずっとそばにいてくれて、支えてくれてありがとう。
13年前、母が亡くなったすぐ後にやってきた子。
そして、今年母の十三回忌を迎えてそのタイミングで
まっしろちゃんも逝ってしまった。
勝手に私が思っているだけだけど、これにはきっと
意味があることで、
これから生きていく私の人生の中で
とても重要な出来事のような気がします。
まっしろちゃんと母が与えてくれたギフトなのかもしれません。
あれから1か月近く経ちますが
私の心は癒えたとは言えません。
でも、悲しいときは我慢せずに泣いていますし、
自分の感情には嘘をつかずに向き合おうと思います。
助けてあげられなかったことや
ちゃんと気づいてあげられなかったことに関しては
罪悪感に苛まれることもあります。
でも、この子にはたくさんの幸せをもらったし
これから生きていくうえで
まっしろちゃんが私のところに来てくれた意味が
きっとわかる時が来るんだと思います。
次の日
うちの庭に咲いていた薄紫の朝顔を
まっしろちゃんのお顔の周りに飾ってあげて
お別れをしてきました。
きっと
颯爽と虹の橋を渡ったことでしょう。
今まで
ありがとう。
長々とお読みいただき
ありがとうございました。
コメント
まっしろちゃんは急性腎不全だったのですね。書いてある様子から察するに体はかなりつらかったと思います。急性は気づきにくいかと思います。
苦しい最期を見守ってあげたんですね。貴方も妹さんもお辛かったことでしょう。
多頭飼育では、トイレにあるしっこのかたまりの大きさ、うんちの量、形、色 見分けがつきにくいです。
なので、なるべく、トイレに誰か行ったときに観察するようにしています。体重測定も月1回、努力目標です。
しっこの固まりが大きいのは尿量が多くなった証拠、腎不全を疑い受診するとやはりCKD、慢性腎臓病だった、とか、
固まった砂の色が少し濃いので血尿だと判断。
みんなのおしりをみてまわり、この子かなという子を連れて受診すると膀胱炎だったり。
トイレに出頻回ででたり入ったりなら、尿道結石を疑い、療法食を与えると解消して排尿できるようになったり。
このように何らかの疾患になるということは健康状態の観察は足りていないということになります。
抗菌薬、抗生物質、抗ウイルス薬、ネプライザーチャンバー、点滴ライン、酸素発生器などの常備、、、少しづつ揃えていきましたが、自分ができることの上限かと考えてます。
まっしろちゃん、常に寄り添うタイプのにゃんこさんだったのですね。
黒猫の小梅が同じタイプです。
お母様の十三回忌に旅立ったのは、きっと自分がいなくなってもふくちゃんさまはもう大丈夫、お役目は終わった、と帰ってしまったかのようですね。
何年経っても悲しみは消えないと思います。楽しかったことを、らくに思い出せるようになるとよいですね。
まっしろちゃん、安らかに。
Houshun Sasamura様。
多頭飼育をしているものとして、観察不足だったなととても反省しています。。。
Houshun Sasamura様のおっしゃる通り、もっとできることがあったはず…と。
まっしろちゃんのことがあってから今いる子たちにとても敏感になってしまっています。
小梅ちゃんも寄り添っていてくれた子なんですね。
じっと話を聞いてくれてるんですよね。。。
母やまっしろちゃんに恥じないように、しっかりとこれからの人生を生きていこうと思います。
時々泣いてしまいますけど…
ありがとうございました。
ふくちゃん様
お礼なんて仰らないでください。
ふくちゃん様が過敏になるのはよく理解できます。
できることがあったはず、といっても現実の生活のなかで限界はありますし、どんなに観察したところで人間側がどうこうできない疾病もあります。
獣医師さんにもそのように聞かされたのではないでしょうか。
私たちができることをやるしかないと割り切る努力もしております。
ここ数ヶ月、小梅の体重や食欲の減少、行動変化を憂いています。外に連れ出してもアパート玄関前で「お部屋に戻ろうよ」と言った素振り、酷く心配になります。
一方若いにゃんずは好きにさせて放っているような状況です。若いといいつつ、中には少し気になる神経症状かな?と思う体の揺れと頻呼吸のある子もいます。経過観察のみですが、あまり神経質にならないようにしています。本人が機嫌よくて、とても元気に過ごせていますので。
色々ありすぎる毎日ですけれど、
悲しみに泣き暮らしながら、、で良いではありませんか。悲しいものは悲しいです。
そのうち、ふくちゃん様にも私にも笑顔がたくさん戻る日がくると思います。
それから、にゃんずが与えてくれるものにその都度気づいて彼らに感謝できるようになれればいいなと思ってます。今は心配かけてばかりで申し訳ない限りですけれど。